アンナミラーズに行けなかった深い悲しみで自分でチョコレートハウピアパイ作った

日記

アンナミラーズが好きだった

2022年7月、衝撃の一報が私達を襲いました。日本で最後の一店舗、アンナミラーズ高輪店の閉店のお知らせでした。

私は一回しかアンナミラーズに入ったことがありませんでしたがその一回が忘れられないほどのインパクトを私の心に刻みつけました。私が行ったのはアンナミラーズアクアシティお台場店でした。イベント事の後で仲間内とお茶しよう、と大きなカートを引っ張りながら入店したところ、めちゃめちゃ可愛い店員さんがにこにこして出迎えてくれてクソデカ荷物に気づくと嫌な顔一つせず進んで預かってくれて席に案内してくれました。そしてそのめちゃめちゃ可愛い店員さんが運んできてくれたアメリカンパイの美味しいこと。お値段は安くないですが大ぶりでクオリティの高いお味(今の物価で考えるとむしろ安過ぎ)。え、こんなん最高じゃん。と最後までにこにこしてくれる可愛い店員さんに見送られてHAPPYな気持ちでお店を後にしたのです。

以上、ただレストラン入ってケーキ食ったらめっちゃ美味かったというだけの体験談です。

ただそれだけが忘れられない思い出になるほど良いお店でした。その後お台場を訪れた際にすかさず他の友達を連れてアンナミラーズ布教に勤しもうとしたとき、そのときにはもうアンナミラーズアクアシティお台場店は閉店していました。

うそぉ?!あんなに繁盛してたのに?!まあ繁盛してても色々な理由で閉店するしな。他のお店行こう、と調べて行けそうなお店に目星をつけましたが既にその頃は閉店ラッシュが始まっており、ワンチャン上京したとき行けそうなのが赤坂店と高輪店でした。しかし赤坂と高輪というのは「ハイソサエティな業界人だけが用事がある街」的なイメージで、一向に周辺に用事はできず気づけば赤坂店さえ閉店し、残すところ高輪店のみとなり、さらに私自身が引っ越すことになりそれどころでは無くなっていきました。

そしてようやくちょっと落ち着いたかな、と思った矢先に文頭のニュースが飛び込んで参りました。

率直に言ってこの世の終わりでした。

「なんとかして閉店までに一回行きたい!」と辺境の地から上京の予定を懸命に立てようとしましたが2022年夏は例の流行り病が猛威を奮っておりました。疲労の限界にきているだろう医療従事者の人達の事を思うと「ちょっと大風邪引くくらい構わない!最後に行きたい!」と強行することは憚られる状態でした。何もできない私ができる最善策はひたすら引きこもることだったのです。ということで、私が未練タラタラで毎日「アンナミラーズ 行列 待ち時間」とぐぐる中、アンナミラーズ高輪店は8月31日にその幕を閉じました。

行きたかった。すごく行きたかった。食べたいもの沢山あった。これを打ちながら悔しくて泣きそう。

そんな怨み想いを込めてアンナミラーズで食べてみたかったアメリカンパイのひとつ、ハウピアチョコレートパイを自力で作ろうと思います。

☆材料

パイタルト、クッキートルテ、ココナッツミルク缶、三温糖、チョコチップ、コーンスターチが並んでいる写真

これらと牛乳とホイップクリーム(今回はホイップされてる市販品)です。アンナミラーズにもう二度と行けない…そんな予感がした頃から少しずつ材料を集め始めました。ココナッツ缶やパイクラストが手に入りにくいです。大きいパイクラストは結局見つからず下のやつはクッキータルトです。あとチョコチップ買いましたがこいつ全然溶けないので(たぶんそういう仕様のを選んでしまった)板チョコのが良かった。

作るよ

コーンスターチを65g量りにかけている写真

コーンスターチを量る。

コーンスターチに水を加えて混ぜている写真

コーンスターチに水を入れて混ぜる。初めてコーンスターチ使ったけど片栗粉みたい。混ぜにくい。

チョコレートチップを180g量りではかる写真

チョコレートチップを量ってレンジでチンして溶かします。使うのはもっと後なのでそのままレンジに突っ込んでおいた。

空の鍋と牛乳と三温糖とココナッツミルク缶の写真

これらを鍋に入れて火にかけるターン。

砂糖を150g量りではかる写真

砂糖を150g量る。砂糖多っ!自分でお菓子作るとあるあるだけど砂糖の量にびっくりしますよね。医者に甘いものはあまり食べるなと言われていますがこのパイ作りは私の後悔の鎮魂なので強行突破します。

ココナッツミルク缶を開封した写真

ココナッツミルク缶開封。ま~真っ白で綺麗。好き。ココナッツの良い匂いがします。

白い液体(ココナッツミルク)が入った鍋をヘラで混ぜている写真

いざ、鍋に入れたら火にかけます。まぜまぜ。

水とコーンスターチが入ったボウルとコンロで火にかけられているココナッツミルクの鍋の写真

沸騰したら弱火にしてコーンスターチ水を少しずつ加えます。おい、コーンスターチまじで片栗粉みたいに沈殿してる。聞いてないぞおい。慌ててコーンスターチ水も混ぜる。鍋もコーンスターチ水も混ぜなきゃいけない。アンナミラーズに行けなかった悲しみの鎮魂の道は厳しい。

もったりとしたココナッツミルクになった鍋の写真

もったりしてくる。焦げそうで怖い。懸命にまぜまぜします。

さてここで鍋の中身を半量を溶かしたチョコレートにくわえオイ!!チョコレートチップ溶けてない!!

レンチンでぼそぼその土のようになったチョコレートチップ

チョコレートを追加でレンチンしまくる。30秒づつ、計5分くらいチンしまくるもなかなか溶けない。材料紹介で書いた通り、このチョコレートチップは触感を楽しむ種類だったようだ。なんとかここまで溶かしたがもうナニコレ。溶けたチョコレートっていうか土。

チョコレートに鍋のココナッツミルクを半分加えて混ぜた写真

チョコレートに鍋の中のココナッツフィリングを半分入れてまぜまぜ。かなりダマになってるけど一応チョコが溶けてくれた。良かった。

市販のクッキータルトの写真

こちらのクッキータルトに流しこみます。アメリカンパイの生地じゃないのかって?探したけれど既製品が無かったしうちにはオーブンがございません!あるもので鎮魂するんだよ!

タルトにチョコレートフィリングを平らに入れた写真。

下半分にチョコレートフィリング。

クッキータルトいっぱいにココナッツフィリングを入れた写真
頑なにプラスチック容器から出さないのはケーキ台が無いから

上半分にココナッツフィリング。

冷やせば以上でできあがりだけど、フィリング余りまくってる。レシピに「余るかも」と書いてあったのを見逃さなかった私は予備のパイタルトも用意してるんですな。優秀。

これらを冷蔵庫に入れて冷やします。

できたよ

小さいパイタルトにホイップクリームが沢山乗った写真
ホイップクリームを絞るのが下手ですね

ホイップで飾ってできあがりです。冷やしている間に日が暮れてしまい、窓辺にケーキ持って行って撮影です。なんとか自然光で撮りたい見栄。しょうもない見栄でケーキの背後にカーテンがあってこの世の理が破綻してる。

一口かじられて二層になった断面が見えているパイタルト

中はこんなん。二層になってるね。良く見えないね。見て欲しいとこは見えないけど皿の汚れとかはよく見えるね。

フィリングが冷えて固まったクッキータルト

大きい方飾るでぇ。諦めて部屋の電気つけたでぇ。

ホイップクリームでデコレーションされたタルト

多すぎるので半分づつ食べます。今日食べる半分だけホイップで装飾。

1ピースにカットされたチョコレートハウピアパイ

ふむ。マイナスに振れたメンタルで作ったにしては良くできている。味も美味しいです。甘いんだけどココナッツのさわやかさで無限に食べれてしまう。まれに当たるチョコチップのダマすら良いアクセントになっている。

アンナミラーズに行きたかった

この規模のお菓子作りは初めてですが市販品のクッキートルテ等を使ったこともありかなり美味しく作れました。しかしながら私はアンナミラーズのチョコレートハウピアパイは食べたことが無いので、この味で正しいのかすらわかりません。生地はアンナミラーズで作られていたアメリカンパイですらありません。代償行為は代償行為でしかないのです。アンナミラーズが復活しない限り、私はこの後悔と悲しみを抱えて生きていくのです。聞いていますか井村屋さん。お願いします。早くアンナミラーズ復活しますって言って下さい。

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