最近インドが追いかけて来る

日記

別にインドにハマったとかそういう訳ではないのですがインドの映像作品2作目に「聖者たちの食卓」を見ました。

ナレーションとかもなくずっとインドの寺院の風景が流れてるだけなので作業用BGMにいいよ、と聞いたのですがどうもその風景が「お寺にくる超大人数の参拝者のご飯を作る様子」だと聞きめっちゃ全部見たいやんと思い即刻同居人のアマプラで見ました(お察しの通りU-NEXTの無料トライアル期間は終了しました)。

めっちゃ良い………心が無になる……

大量の食材が寺院のキッチンに集まり大勢のボランティアによって調理され提供される様子がひたすら映されています。

まず金色に輝くドでかい寺院にびっくりします。とても美しく、でかく、でかいです。そこに人がすごいいっぱいくる(私の語彙の限界)。

一日に10万人くるそうです。…コミケが一日19万人でしたっけ。いやコミケも凄いな。比較対象を誤りましたけど、この寺院には即売会でもないのに毎日とんでもない人数がやってきます。

その人たちが誰でも無料で食べられる無料食堂があり、本作はその食堂の一日を追うドキュメンタリーです。

広大な空とそこを行く人。トラックでやってくる大量の芋のようなもの。二人がかりで持つでかいバケツで運ばれる牛乳。一斗缶ででかい鍋に投入される牛乳。基本一斗缶。楽しそうにいちゃつくおじさん達。祈りの歌。あらぬ方向を眺めながら豆を剥く人。ちんくしゃなのに凄い切れ味のナイフで一斉に切られていくたまねぎ。何かを丸めてぶん投げる人。ぶん投げた先で伸ばされる。次々と焼かれひっくり返されるチャパティ。水に浸かるおっさん。祈りの歌。カメラ目線。カメラ目線。

などなど……ひたすら風景を追っていきます。

大きな鍋で豪快に混ぜられるカレーを眺めていると時折祈りの歌のようなものが聞こえてきてとても良いです。この寺院の日常をそのまま見せられている感じがたまらなく落ち着きをくれます。とんでもない量のにんにく刻んでますがこれは彼らの特別でもなく毎日の風景なのです。はーすげぇな、と口を開けて眺めます。

配膳のシステムも雑なようでいてすごい。食堂に皿持った人たちが一斉に入ってきて列になって座るやお水のやかん持った人、チャパティ配る人、カレー配る人、などが床に置かれた皿にバンバンぶちこんでいきます。この人たちはずっと徘徊していて空の皿や希望者におかわりをくれます。

いいなぁ、美味しそう(また深夜3時にお腹が減る)

食べ終わった金物のお皿がぶん投げられてガンガン音をたてるのがすごくうるさいです。うるさくてありのままでとても良い。

日が暮れていく寺院とバケツリレーで水をぶちまけてお掃除する風景。休まないキッチン。

The Lunchbox見た後でインドの生活ってどんなだろうと思って検索したのですが、インドに移住すると大変だけど楽しいよって話は出てくるのですがインド生まれインド育ちの人の生活の話はなかなか出てこないんですよね。
このドキュメンタリーは私が知りたい世界をほんの少し垣間見せてくれた気がします。

聖者たちの食卓、何も考えたくないときやインドの空気に触れたいときにとてもおすすめです。

日本人だし関係ないけど最近マハラージャン好きです。

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