捨てるのに2年かかったシャンプーボトル、ストレスで受けたダメージは非常にゆっくり回復する話

昨日、二年前に床に転がしたゴミをゴミ箱に入れ、更に三年前に買って帰ってきて床に置いたままだった某ホラーゲーム展のグッズを片付けた。ゴミは使わなくなったシャンプーボトルで脱衣所の隅に置いてあった。凄まじい埃を被っていた。某ホラーゲーム展のグッズは部屋に入ってすぐの床に墓場の画廊の袋に入ったまま置いてあった。画廊の袋は誇りまみれだが中身は無事だった。私はその某ホラーゲームが死ぬほど好きなので、決してグッズがどうでもよかった訳ではない。あれはルールに乗っ取って始発で早朝から上野に整理券を頂戴しに行き6時間ネカフェで時間潰してようやく手に入れたグッズでむしろ思い入れが凄い。

なのにグッズは三年も目につく場所に放置され続け、シャンプーボトルは拾って80cmくらいの位置にあるゴミ箱にダンクされることもなくただ湯上りの私の足元に存在し続けた。

私は発達障害に鬱を併発しているという診断を受けているが、言うてそんな重症じゃないやろと思っていた。手首切ったりベランダから飛び降りたりもしない。だからお医者さんは若干大袈裟だなと思っていた。なのだが、治療を始めて2年以上が経過した今、不意に足元にずっと汚ったねえシャンプーのボトルが突っ立っていることにようやく気づいたのである。墓場の画廊の黒い袋が部屋入ると足にぶつかるところにあって、それは中を出してうふふコレ最高だなと眺めてから宝箱にしまって良いとやっと気づいたのである。気持ちとしてはへろっへろになりながら上野から帰ってきて床にぶっ倒れたあの日のまま気づいたら三年経ってた感じ。

たぶん、体調が改善されてようやく「物を見る力」「それを認識する力」「対象物をどうするか考える力」などが回復?いや、今までずっと汚部屋の住人だったのでやっと成長したかもしれないとも思う。

と同時に全国のごみ屋敷の住人は全員なんかしら精神を病んでいるんだなぁと推察する。健康であればゴミをゴミと判断できて掴んでゴミ箱に入れられる。買ってきたグッズは袋から出して飾れるのだ。健康って素晴らしい。そして精神に受けたダメージは自分ではそうと感じていなくても症状を自覚する力すらない可能性があり、回復は年単位でかかるのだ。ゴミ拾って捨てるのに最低2年かかるのだ。自傷行為だけが鬱の症状ではない。脳の風邪、恐ろしい。

ちなみに一回引っ越したのでまだこんなもんで済んでいるが、私が幼少期を過ごした部屋の汚さは筆舌に尽くしがたかった。よく体の上を細かい虫が這っていた。いやはや重症だったなぁ。

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